時代というフィルターを通して
辿り着いた中庸のデザイン
シンプル、ベーシック、
アノニマス、タイムレス……。
さまざまな言葉で形容され、
時代や年齢、スタイルを越えて
愛されるaniaryの魅力を、
今回は新作のトートバッグ
[26-02001]のデザインから
紐解いていく。
シンプル、ベーシック、
アノニマス、タイムレス……。
さまざまな言葉で形容され、
時代や年齢、スタイルを越えて
愛されるaniaryの魅力を、
今回は新作のトートバッグ
[26-02001]のデザインから
紐解いていく。
aniaryはデザインを考案する段階で、
自分たちの個性を出すことをよしとしない。
むしろ、まずは時代というフィルターを通して
現代に即した鞄のあり方を考えることから始めるのだ。
つまり「いまの世の中ではどんなことが起こっているのか?」
「みんなが気になるコトはなんなのか?」
「時代が求めているモノとは?」
ということをいの一番に考える。
バッグのデザインありきでデッサンを描いてしまうと、
時に流行に寄せ過ぎてしまったり、
古典に還り過ぎてしまったりと、
鞄作りのプロとしてのエゴが
どうしてもディテールに顔を覗かせてしまうらしい。
本当の意味で時代が求めるバッグの正しいカタチとは
決して自分の中にあるものではなく、
時勢を見つめることで見えてくる。
いつの時代も愛され、どんな装いにもさり気なく溶け込む
aniaryの中庸なデザインは、
時代を映し出す鏡とも言えるのかもしれない。
時代に即したバランス感覚を
しっかりと備えていること。
それもaniaryの中庸なデザインを
形づくる上で欠かせない要素と言える。
デコラティブか、それともミニマムか?
モダンかベーシックか? それを踏まえながら
正しい立ち位置を常に捉え、バランスをとる。
もしも自分たちがどちらかに
偏ってしまった時は、偏っていること
自体を認識することが大切なのだ。
人が使った時、持った時に「いいな」と
心から思えるaniaryならではの美しい佇まいは、
自分たちの立ち位置を常に客観視し、
バランス感覚を研ぎ澄ませた
無二の感性の賜物なのかもしれない。