補強用のパーツですら
デザインの邪魔をしない
物を運ぶ道具という鞄本来の意味を考えると、当然のことながらそこにはある程度の強度が求められます。鞄にメタルのパーツを使用したり、レザーで補強をしたりするのはそのためです。しかしながら、この善かれと思って行ったことがデザインを損なってしまうこともあるわけで、その塩梅が鞄作りをする上で最も難しいところ、といっても過言ではないでしょう。と、ネガティブに考えていても仕方がないので、それさえも逆手にとってデザインをしてみたのがこちらのボディバッグです。「根革」と呼ばれる、ボディと金具をつなぐ部分のレザーの補強は、本体からメタルパーツに掛けて流れるようなデザインにすることで、見た目にもアクセントとなっています。そこから自然と伸びる繊細なメタルパーツとストラップが、全体のミニマルな雰囲気と好相性。シンプルでありながらも、存在感を放つ仕上がりになっています。もちろん、上部にジップ式のサブポケットを設けたり、メインコンパートメントの中に内ポケットを配したりと実用面においても考え抜かれていますが、やっぱり鞄はデザインも大切ーー持ってお洒落でなければ。そんな熱い思いを込めて、細かいところにこだわって作りました。
つづきを読む- SIZE : W 32 × H 16 × D 10
- WEIGHT : 450g
- MATERIAL : Antique Leather(牛革/日本製)